10.03.23 「新世紀エヴァンゲリオン」を熱く語る
さて、ガンダム同様、この単語を知らない人がどれだけいるのかっていう超有名アニメがもう一つ。
1995年に産声を上げたそのアニメは、15年の時を経て今なお語り継がれております。
「新世紀エヴァンゲリオン」。型破りすぎるこのアニメは、ガンダムとはまた違う魅力をいくつも持ち合わせております。
まず、主人公は、アムロ同様、決して優等生でもスポーツ万能でもないごく普通の中学生(14歳!)碇(イカリ)シンジ。
どちらかというといじけ気味で内向的な少年が、父の所属する軍の特務機関ネルフに呼び出されるところから物語は始まる。
父とは久しぶりの再会なのだが、シンジは父ゲンドウが苦手で、あまり話したこともない。
そんな彼に父は、「世界が謎の敵に襲われているので、人造人間エヴァンゲリオンに乗って戦え」と。
見たこともない,聞いたこともないそんなものに乗れと言われても、と困惑するシンジにゲンドウは「でなければ帰れ」と冷たく言い放つ・・・。
こんな感じで始まってくわけですが、このエヴァンゲリオン、実は、何と戦っているかわからないんです。
敵の総称は使徒。目的も存在も一切不明。"ヒトとの接触を試みる"というような意志は見え隠れするものの、どこから来たのか、何がしたいのか?全く不明。(しかも最後まで謎。)
ネルフは表向き使徒を殲滅するための特務機関となってはいるが、総司令のゲンドウは、「人類補完計画」というプロジェクトを極秘裏に進行。この計画の内容も実は明確な描写がないんです。
また、ネルフの上にはゼーレという組織があり、この組織も別のアプローチで「人類補完計画」を進行しようとしているのですが、このあたりも、「後は想像にお任せします」的な描写のみ。
対使徒用に開発された汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンも、どうやって作られたのかはもとより、その仕組み自体もよくわかっていない。ただし、シンクロ率という数値があり、この数値が高い人間でないと操縦はおろか動きさえしない。パイロットを選ぶ乗り物なんです(乗り物という表現も適切かどうか。)
結局、謎は謎のまま放置、TV版のラストは、「え?」という終わり方。見てない人は見てくれ。26話となかなか見やすい話数なので、さくっと見てくれ。で、賛否両論、てか、否、否、否。
一般的なアニメ(以外でも物語というものは)大筋のストーリーの中に細かい伏線を張り、徐々に核心に迫りつつ伏線を回収していく、そういうものだと思っていました。
だが、エヴァンゲリオンはそうじゃなかった。
伏線張りまくったはいいが、ほとんど未回収のまま、強引に終わっていく。
あとには、ただ延々と「?」が続く。初めての感覚。置いて行かれたような感覚。
エンディングはそれなりに感動を呼ぶものではあるが、その感情でごまかされそうになりながらはっと気づく。「あれ?終わり?あれは、結局・・・ナニ??」
しかし、深く考察すると「あれはひょっとしてこうなんじゃないか?」という見解の根拠になりそうな表現もあちこちにあるため、見た人が皆それぞれに"自分なりの解釈が出来る"というのが、ブームの大きな理由の一つではないだろうか。
TV放映後しばしの時を経て、劇場版総集編(ただのダイジェストでした・・・。)その後、TV25話と26話を
描き直した「Air/まごころをきみに」が公開された。
これは、いわゆるパラレルワールド。TV版の25.26話ではない別の世界を描いたものだが、個人的には、この2つで、俺の中では、エヴァンゲリオンは収束した。
もちろん、エヴァンゲリオンが何者なのか?使徒の目的は?人類補完計画とは?それは答えられない。
しかし、それらが何なのかという自分なりの答えを出すには、TV版よりさらに多くのヒントがあったように思える。
それくらい、深い。深く、考え込まれている。そんな気がするのです。
そんなエヴァンゲリオンが、2007.9.1に、「エヴァンゲリオン新劇場版・序」として、完全リニューアル新作4部作で公開されたのは記憶に新しいはず。
ただ、個人的には、「Air/まごころをきみに」で、見事に着地したエヴァンゲリオンを今更ひっくり返して、どう終わらせるつもりかという不安があった。
せっかく上手く着地したのに、ひっくり返した以上は、さらに見事な着地を決めなければ、満足はできない・・・。
今のところ、「エヴァンゲリオン新劇場版・破」まで見ており、次回作は「Q」とのことだが、この時点でも、TV版からの全てをひとつのおおきな回答へと誘う庵野マジックが施されている気がしてならない。
しかし、TV版からAir/まごころをきみにまでで、あの流れを作り出したエヴァンゲリオンだけに、普通の終わり方では誰も満足しないでしょう。
そんな事は庵野監督も承知の上とは思うので、はらはらしながらも、その行く末を気に病む今日この頃です。
今からでも遅くはないです。
まず、TV版26話。つぎに総集編は飛ばして、「Air/まごころをきみに」。で、エヴァンゲリオン新劇場版上映済み2作「序」「破」を見て、来るべき「エヴァンゲリオン新劇場版・Q」の公開に備えてください。
俺の勝手なジャッジ★★★★★
(突っ込まざるを得ない部分を突っ込んだらGAINAXの思うつぼ的な意味も含んで。)
パチンコやスロットから入った人も、そこで満足せず、是非見てください。
パチンコやスロットでは、ただのロボットアニメなんだろう位しか見えていません。
渚カヲルは、あんなキャラじゃないんです!!実は彼は○○なんです!!!
まずはTV版Vol01から見てください。俺もまだ全巻そろってないですが、何回見ても楽しめます。そのたび新たな発見があるのが、エヴァンゲリオンのすごいところです。
来るべき劇場版「Q」の公開に向けて予習はぬかりなく!!
さて、ガンダム同様、この単語を知らない人がどれだけいるのかっていう超有名アニメがもう一つ。
1995年に産声を上げたそのアニメは、15年の時を経て今なお語り継がれております。
「新世紀エヴァンゲリオン」。型破りすぎるこのアニメは、ガンダムとはまた違う魅力をいくつも持ち合わせております。
まず、主人公は、アムロ同様、決して優等生でもスポーツ万能でもないごく普通の中学生(14歳!)碇(イカリ)シンジ。
どちらかというといじけ気味で内向的な少年が、父の所属する軍の特務機関ネルフに呼び出されるところから物語は始まる。
父とは久しぶりの再会なのだが、シンジは父ゲンドウが苦手で、あまり話したこともない。
そんな彼に父は、「世界が謎の敵に襲われているので、人造人間エヴァンゲリオンに乗って戦え」と。
見たこともない,聞いたこともないそんなものに乗れと言われても、と困惑するシンジにゲンドウは「でなければ帰れ」と冷たく言い放つ・・・。
こんな感じで始まってくわけですが、このエヴァンゲリオン、実は、何と戦っているかわからないんです。
敵の総称は使徒。目的も存在も一切不明。"ヒトとの接触を試みる"というような意志は見え隠れするものの、どこから来たのか、何がしたいのか?全く不明。(しかも最後まで謎。)
ネルフは表向き使徒を殲滅するための特務機関となってはいるが、総司令のゲンドウは、「人類補完計画」というプロジェクトを極秘裏に進行。この計画の内容も実は明確な描写がないんです。
また、ネルフの上にはゼーレという組織があり、この組織も別のアプローチで「人類補完計画」を進行しようとしているのですが、このあたりも、「後は想像にお任せします」的な描写のみ。
対使徒用に開発された汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンも、どうやって作られたのかはもとより、その仕組み自体もよくわかっていない。ただし、シンクロ率という数値があり、この数値が高い人間でないと操縦はおろか動きさえしない。パイロットを選ぶ乗り物なんです(乗り物という表現も適切かどうか。)
結局、謎は謎のまま放置、TV版のラストは、「え?」という終わり方。見てない人は見てくれ。26話となかなか見やすい話数なので、さくっと見てくれ。で、賛否両論、てか、否、否、否。
一般的なアニメ(以外でも物語というものは)大筋のストーリーの中に細かい伏線を張り、徐々に核心に迫りつつ伏線を回収していく、そういうものだと思っていました。
だが、エヴァンゲリオンはそうじゃなかった。
伏線張りまくったはいいが、ほとんど未回収のまま、強引に終わっていく。
あとには、ただ延々と「?」が続く。初めての感覚。置いて行かれたような感覚。
エンディングはそれなりに感動を呼ぶものではあるが、その感情でごまかされそうになりながらはっと気づく。「あれ?終わり?あれは、結局・・・ナニ??」
しかし、深く考察すると「あれはひょっとしてこうなんじゃないか?」という見解の根拠になりそうな表現もあちこちにあるため、見た人が皆それぞれに"自分なりの解釈が出来る"というのが、ブームの大きな理由の一つではないだろうか。
TV放映後しばしの時を経て、劇場版総集編(ただのダイジェストでした・・・。)その後、TV25話と26話を
描き直した「Air/まごころをきみに」が公開された。
これは、いわゆるパラレルワールド。TV版の25.26話ではない別の世界を描いたものだが、個人的には、この2つで、俺の中では、エヴァンゲリオンは収束した。
もちろん、エヴァンゲリオンが何者なのか?使徒の目的は?人類補完計画とは?それは答えられない。
しかし、それらが何なのかという自分なりの答えを出すには、TV版よりさらに多くのヒントがあったように思える。
それくらい、深い。深く、考え込まれている。そんな気がするのです。
そんなエヴァンゲリオンが、2007.9.1に、「エヴァンゲリオン新劇場版・序」として、完全リニューアル新作4部作で公開されたのは記憶に新しいはず。
ただ、個人的には、「Air/まごころをきみに」で、見事に着地したエヴァンゲリオンを今更ひっくり返して、どう終わらせるつもりかという不安があった。
せっかく上手く着地したのに、ひっくり返した以上は、さらに見事な着地を決めなければ、満足はできない・・・。
今のところ、「エヴァンゲリオン新劇場版・破」まで見ており、次回作は「Q」とのことだが、この時点でも、TV版からの全てをひとつのおおきな回答へと誘う庵野マジックが施されている気がしてならない。
しかし、TV版からAir/まごころをきみにまでで、あの流れを作り出したエヴァンゲリオンだけに、普通の終わり方では誰も満足しないでしょう。
そんな事は庵野監督も承知の上とは思うので、はらはらしながらも、その行く末を気に病む今日この頃です。
今からでも遅くはないです。
まず、TV版26話。つぎに総集編は飛ばして、「Air/まごころをきみに」。で、エヴァンゲリオン新劇場版上映済み2作「序」「破」を見て、来るべき「エヴァンゲリオン新劇場版・Q」の公開に備えてください。
俺の勝手なジャッジ★★★★★
(突っ込まざるを得ない部分を突っ込んだらGAINAXの思うつぼ的な意味も含んで。)
パチンコやスロットから入った人も、そこで満足せず、是非見てください。
パチンコやスロットでは、ただのロボットアニメなんだろう位しか見えていません。
渚カヲルは、あんなキャラじゃないんです!!実は彼は○○なんです!!!
まずはTV版Vol01から見てください。俺もまだ全巻そろってないですが、何回見ても楽しめます。そのたび新たな発見があるのが、エヴァンゲリオンのすごいところです。
来るべき劇場版「Q」の公開に向けて予習はぬかりなく!!